外壁塗装ブログ

屋根工事は「葺き替え」と「カバー工法」どちらがいい?メリット・デメリットと選び方を解説

投稿日:2022.7.31  更新日:2023.10.6

屋根を新しくするには「葺き替え」か「カバー工法」のどちらかの工事を行うことになります。屋根工事はいろいろな理由があってご検討しているかと思います。

 

例えば

 

・20年以上経っていて屋根の劣化が進んでいる

・屋根を軽くしたい

・屋根材を新しくして外観の雰囲気を変えたい

 

など屋根工事をする理由は様々かと思います。

 

「葺き替え」か「カバー工法」はどんな目的があって屋根工事をするかで適切な工法が変わってきます。屋根の重量を考慮すると葺き替えが望ましいですが、屋根に負担がない場合はカバー工法ならコストを抑えて屋根を新しくすることができます。

 

今回は「葺き替え」か「カバー工法」のどちらがいいか迷っている方に向けて、工法を選ぶポイントや「葺き替え」と「カバー工法」の特徴についてお伝えします。

 

【葺き替えとカバー工法どちらが良い?】

屋根工事は「葺き替え」と「カバー工法」どちらがいい?メリット・デメリットと選び方を解説

屋根工事をする際に、まず迷うのが「葺き替え」か「カバー工法」のどちらの工法を選べばいいかだと思います。結論から申しますと、元々の屋根に新しく屋根を葺くカバー工法は、屋根の重量が重くなるため建物への負担が少ない「葺き替え」の方が望ましいです。

 

しかし、カバー工法が適しているかどうかは建物によって違います。カバー工法でも重量に問題がなければカバー工法の方が「葺き替え」よりも工期が短く、コストも安く抑えることができます。どの工法が適しているかは、お客様のご要望をヒアリングし、実際に建物を見て判断する必要があります。

 

屋根工事をお考えの方は、「葺き替え」と「カバー工法」がどんな工法なのか、特徴やメリット・デメリットを把握し、その後に専門業者に建物を見てもらってどちらの工法が適しているか相談することをお勧めします。

 

は無料で建物診断を実施しておりますので、気になることやご不明な点などがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

【葺き替えの特徴とメリット・デメリット】

屋根工事は「葺き替え」と「カバー工法」どちらがいい?メリット・デメリットと選び方を解説

「葺き替え工事」は以下の工程で行います。

 

【葺き替え工事の工程】

1:足場設置

2:既存屋根材、棟板金(その他役物)、ルーフィングの撤去

3:野地板増し張り

4:ルーフィング敷設

5:新規屋根材葺き

6:棟板金などの役物取り付け

7:コーキング防水処理

8:足場撤去

9:葺き替え完成

 

葺き替え工事は既存屋根を剥がすためカバー工法よりも重量の負担が軽減され、耐震性の影響が少ないです。

 

それでは葺き替え工事のメリット・デメリットを表にまとめましたのでご覧ください。

 

メリット デメリット

・屋根重量の負担が少ない

・耐震性の影響が少ない

・選択できる屋根材に制限がない

・雨漏りにも対応できる

・解体作業があるためコストがかかる

・工期が長い(7〜10日ほど)

 

すでに雨漏りしている場合、葺き替えならリスクなく修理することができます。カバー工法を採用してしまうと、雨漏りの原因を残したまま蓋をするようなものなので、後々不具合を起こす可能性は残ります。

 

【カバー工法の特徴とメリット・デメリット】

屋根工事は「葺き替え」と「カバー工法」どちらがいい?メリット・デメリットと選び方を解説

「カバー工法」は以下の工程で行います。

 

【カバー工法の工程】

1:足場設置

2:既存棟板金、役物の撤去

3:ルーフィング敷設

4:新規屋根材敷設

5:棟板金などの役物取り付け

6:コーキング防水処理

7:足場撤去

8:カバー工法完成

 

カバー工法は元々の屋根を残すため屋根重量が重くなります。建物の負担が増えると耐震性に影響しますので、十分な建物の強度があるか検討する必要があります。ただし、解体作業が最小限に抑えられているため、葺き替えよりもコストが安く、工期も短いです。

 

以下にカバー工法のメリット・デメリットを表にまとめましたのでご覧ください。

 

メリット デメリット

・コストが安い

・工期が短い(一週間前後)

 

・屋根重量が増し、耐震性に影響する

・選択できる屋根材が限られる

・瓦屋根は工事できない

・雨漏りしている場合はリスクがある

 

カバー工法に対応できる屋根材は金属屋根やアスファルトルーフィングなどの軽量な屋根材になるため、選択できる屋根材は葺き替えよりも少ないです。また、元々の屋根が瓦の場合はカバー工法ができません。

 

注意しておきたいのが、すでに雨漏りしている場合、カバー工法を採用してしまうと雨漏りの原因を残したまま屋根を葺くことになります。

 

雨漏りの原因になっている箇所まで水が流れなければ問題ありませんが、もしカバー工法で新しくした屋根に水が入り込むと雨漏りを引き起こす可能性があります。

 

雨漏りについてはこちらの「こんな症状が?屋根に登らなくてもわかる雨漏りのサイン」もご参考にしてください。

 

【葺き替えとカバー工法の違い 工法を選ぶポイント】

屋根工事は「葺き替え」と「カバー工法」どちらがいい?メリット・デメリットと選び方を解説

それでは「葺き替え」と「カバー工法」の違いをもう一度確認してみましょう。

 

葺き替え カバー工法

【メリット】

・屋根の負担を少なくすることができる

・屋根材の制限がない

・耐震性の影響が少ない

・雨漏りにも対応できる

 

 【メリット】

・コストが安い

・工期が短い(一週間前後)

【デメリット】

・解体作業があるためコストがかかる

・工期が長い(7〜10日ほど)

【デメリット】

・屋根重量が増し、耐震性に影響する

・選択できる屋根材が限られる

・瓦屋根は工事できない

・雨漏りしている場合はリスクがある

 

工法を選ぶときは、なにを重視するかがポイントです。

 

「できるだけ安く屋根工事がしたい」「工事期間を短くしたい」という方はカバー工法が適しているでしょう。ただし、屋根が重くなりますので耐震性に影響がないかは考慮しておく必要があります。

 

「屋根を軽くしたい」「できるだけ屋根に負担をかけたくない」という方は葺き替えが適しています。

 

建物によって適した工法は異なりますが、工法を選ぶときになにを重視するかを決めておくことで選びやすくなります。後は選んだ工法で対応可能か建物を診断してもらって決めましょう。

 

葺き替えもコストを抑えて工事をすることが可能です。屋根工事はどちらも足場を組みますので、このタイミングで外壁塗装など高所作業となるメンテナンスも一緒に行っておけばトータルコストの節約につながります。メンテナンススケジュールやご予算などのご相談も承っておりますので、遠慮なくお申し付けください。

 

お得に工事ができる方法についてはこちらの「外壁と屋根はセットでおトク」をご覧ください。

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