ベランダ防水工事の種類と特徴!工事の目安もご紹介します
投稿日:2022.5.6 更新日:2023.10.6
小さなひびや塗膜の剥がれなど、ベランダを利用していて気になることはありませんか?
日頃、ベランダで小さな変化を見つけてもそのまま放置している方はいらっしゃいませんか?
そのまま放置すると、大切な建物に悪影響を及ぼすかもしれません。
しかし、タイミングを逃さず適切な対処をすることでそのような事態を免れることが可能です。大切な建物を守ることができます。
ベランダは、屋根や外壁と同じく常に雨風にさらされています。
経年劣化によりベランダの防水機能が低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。
この記事では、ベランダ防水工事の種類や工事をするべき目安をご紹介します。
防水工事の種類は4つ
防水工事には以下の4種類があります。
ベランダや屋上の形状、状態により、どの防水工事を採用するかが変わってきます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
- ウレタン防水
- FRP防水
- シート防水
- アスファルト防水
<ウレタン防水>
ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を重ねて塗布し防水膜を作る防水工法です。
ほかの防水材の上から施工が可能であることが最大の特徴で、メリットは施工費用が比較的安価であることと工期が短いことです。
コストパフォーマンスを重視する場合やベランダの形状が複雑な場合に採用されることが多いです。
ウレタン樹脂を塗る工程は手作業で、均一にムラなく塗る技術が必要ですから、ぜひ専門業者に依頼しましょう。
<FRP防水>
FRP防水とは、FRP(繊維強化プラスチック)で防水層を形成する工法です。
強度と耐久性が高いため、ベランダに物を置きたい方に向いています。
この他、FRP防水のメリットとして、軽量で建物への負担が軽い、乾きが速いため工事期間が短くて済むことなどが挙げられます。
FRP防水工事の注意点は、紫外線に弱く、下地が鉄部の場合は採用できない点です。
<シート防水>
シート防水とは、合成ゴムや塩化ビニールなどの防水シートを張る工法です。
防水層の厚みが均一になる、紫外線に強いなどの特徴があり、広くて平面的なベランダや、マンションの通路や階段に適しています。
<アスファルト防水>
アスファルト防水とは、アスファルトをコーティングしたり、含ませたシートを重ねていく防水工法のことで、屋上、陸屋根でよく用いられる工法です。
4つの中では特に難易度が高く専門知識が必要な工法です。
この4つの中でウレタン防水、FRP防水工法は、ベランダ防水工事で採用することが多いですが、どの工法を選択するかは、ベランダの面積や形状、劣化の進行度により変わるため、プロに相談するのがおすすめです。
ベランダ防水工事をするべき目安とは?
ベランダ防水工事をするべき目安を、「時期」と「症状」で説明していきます。
まず時期ですが、ベランダの塗装で最上部にあたるトップコートの耐用年数を目安にしましょう。
ベランダ塗装のトップコートの耐用年数はおよそ5年ですので、前回の施工から5年を目安にベランダのメンテナンスをお考えいただくとよいでしょう。
防水材などを紫外線から保護するため、最後の仕上げに塗るトップコートは、5年での塗替えが推奨されています。
トップコートの剥がれを放置すると、その下の防水材にも雨水が入り腐食する可能性があります。
次に、ベランダ防水工事をするべき症状を以下に挙げます。
- 表面の傷
- 表面の荒れや色あせ
- 植物の繁殖
- ひび割れ
- 表面の浮きや波打ち
- 排水不良
いずれの症状も、ベランダの防水機能が低下しているサインです。
ベランダは、歩行の機会が多い上に雨風にさらされています。
加えて、ベランダに鉢植えなど物を置いている場合は細かい傷も付きやすくなります。
表面の傷やひび割れから水分が浸入すると防水層の劣化を速めてしまい、放置すれば漏水や雨漏りに繋がります。
表面の浮きや波打ちというのは、シート防水が施されている場所で起こりやすい劣化症状です。
植物が繁殖している場合、根や茎がアスファルトを損壊する前に対処しなければいけません。
見た目には浮いていなくても、踏んだ時に変形する場合はトップコートや下の防水シートが劣化してきています。
上記の症状は、ベランダ以外にも傾斜のない屋上やマンションの廊下なども同様ですので、ぜひ目安にしてください。
防水機能の低下が進行すると修復工事もより高額になっていきますので、早めに業者へ相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ベランダ防水工事の種類や工事の目安をご紹介しました。
ベランダは、屋根や外壁に比べると異変に気付きやすい場所ですが「小さな変化だからまだ大丈夫かな」と放置されることも多々あります。
しかし、そのまま放置すると雨漏りの原因になったり、後の修復工事が大がかりになってしまったりするので定期的にメンテナンスしましょう。
前回の施工から5年を目安にしていただくか、前述した症状が見られた際にはぜひ当社までご相談ください。
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