ウレタン防水の特徴とメリット・デメリット、施工手順、工事期間を詳細解説!
投稿日:2023.1.29 更新日:2023.10.5
目次
防水工事は屋内に水が侵入してこないように様々な工法を用いて防水する工事です。防水が摩耗していると雨漏りしてしまいますから、しっかりメンテナンスをしておくことが大切です。
雨漏りは居住者の生活が脅かされるだけでなく、建物の資産価値にも影響を及ぼしてしまいます。
防水工事はFRP防水、ウレタン防水、アスファルト防水、シート防水の4工法が一般的に採用されています。
本日は防水工法の一つ、ウレタン防水の特徴やメリット・デメリット、施工方法などをお伝えしていきます!
【ウレタン防水とはどんな工法?】
ウレタンとはプラスチックの一種でして、配合や方法で様々なウレタン樹脂を生成し、スポンジや塗料、接着剤、断熱材など普段私たちが身近に使うものまで幅広く活用されています。
ウレタン防水はウレタン樹脂を下地に塗布して防水層をつくる工法です。
施工するときのウレタン樹脂は液体状になっていますが、化学反応で硬化し、それが防水層になります。液体ですから下地に馴染みやすく、複雑な形状の場所でも施工可能。継ぎ目もありませんので、 水が侵入してくる心配もありません。ウレタン樹脂が硬化するとゴムのように弾性のある水密性に優れる被膜を形成します。
ウレタン防水はある程度の塗膜厚が必要であり、塗膜が薄くなってしまうと性能を発揮できません。また、材料の混合法を間違えるとひび割れや塗膜の膨れなどの施工不良の原因になります。
ウレタン防水の耐用年数は10年ほどです。様々な下地に重ね塗りができてメンテナンスがしやすいですが、5年ほどの周期でトップコートの塗り替えが必要です。
【ウレタン防水の工法と採用されている場所】
ウレタン防水がよく採用されている場所は、屋上、スレート屋根、金属屋根、駐車場、マンション、ビル、アパートの屋根、ベランダ、バルコニーなどです。
上記の場所には面積が大きいところと狭いところがありますが、面積の大きさによって適している工法の種類があります。
ウレタン防水の工法は「密着工法」と「通気緩衝工法」があります。
【狭い場所には密着工法】
密着工法は、下地に直接ウレタン樹脂を塗布する工法。補強材として防水層の間にメッシュシートを敷く方法もあります。
密着工法の特徴は材料や施工工程が通気緩衝工法よりも少ないため、コストを安く抑えられることです。ベランダやバルコニーなどの面積の狭い場所に適しています。
密着工法の欠点は下地の影響をもろに受けてしまうことで、下地に水分を含んでいる場合、熱せられると水蒸気が上がり、塗膜を膨らませてしまうことが起きます。
下地に影響を及ぼしやすい場合は、次にご説明する通気緩衝工法が適しています。
【広い場所には通気緩衝工法】
通気緩衝工法は防水層の下に通気緩衝シートと脱気筒を設けた工法です。通気緩衝シートは、通気が取れる他、建物の揺れを緩衝して塗膜の破断を防ぎます。脱気筒は下地からの水分や湿気を外に排出し、塗膜の膨れを防ぐ効果があります。
通気緩衝工法はビルやマンションなど広い面積に採用されること多いです。
【ウレタン防水のメリット・デメリット】
【メリット】 | 【デメリット】 |
複雑な形状でも施工可能 | 均一な塗膜形成が難しい |
重ね塗りができて廃材が出ない | 塗装ムラは劣化を早める原因 |
軽量で建物に負担をかけにくい | 施工中は天候に左右される |
継ぎ目がなく水密性に優れている | 定期的にトップコートの塗り替えが必要 |
工期が短い | |
コストを抑えられる |
上記の表がウレタン防水のメリット・デメリットです。
それでは次にウレタン防水の施工の流れと工事期間をお伝えします。
は防水工事も承っております。詳しくはこちらの「防水工事」をご覧ください。
【ウレタン防水のメンテナンスをご検討していただく劣化症状】
ウレタン防水のメンテナンスは耐用年数の超過や以下の劣化症状が見られた時にご検討ください。
【ウレタン防水の劣化症状】
・塗膜の剥がれ
・塗膜のひび割れ
・塗膜が膨れている
・チョーキング現象が起きている
・塗膜の減耗
・コケや雑草が生えている
・排水口にゴミが溜まっている
・水が溜まる
【ウレタン防水の施工手順と工事期間
ウレタン防水は「密着工法」と「通気緩衝工法」で施工手順が違います。
以下に各工法の施工手順をお伝えします。
【密着工法の施工手順】
施工内容 | |
1 | 高圧洗浄 |
2 | プライマー塗布 |
3 | メッシュシート敷設(メッシュ工法の場合) |
4 | ウレタン樹脂塗布1回目〜2回目 |
5 | トップコート塗布 |
【通気緩衝工法の施工手順】
施工内容 | |
1 | 高圧洗浄 |
2 | 回収用ドレン(排水口)取り付け |
3 | ケレン、シーリングなどの下地補修 |
4 | プライマー塗布 |
5 | 通気緩衝シート敷設 |
6 | ジョイントテープ貼り |
7 | メッシュシート貼り |
8 | 脱気筒設置 |
9 | ウレタン樹脂塗布1回目〜2回目 |
10 | トップコート塗布 |
ウレタン防水の工事期間は戸建て住宅で約1週間。大規模マンションで約3〜4週間です。
ウレタン防水は雨の日に施工はできません。防水工事は屋外工事のため天候により工期の遅延が発生する可能性があります。工事を行う際は、ゆとりのあるスケジュールでご計画ください。
ウレタン防水以外の防水工事についてはこちらの「ベランダ防水工事の種類と特徴!工事の目安もご紹介します」でお伝えしております。良ければこちらもご参考にしてください。
【長持ちさせるためのウレタン防水のお手入れ】
ここまでウレタン防水の特徴やメリット・デメリット、施工手順などをお伝えしてきました。工事後は長くお使いいただけるように普段からお手入れを行なってください。
防水を長持ちさせるには、
・ゴミを溜めないように定期的に排水口を掃除する
・床面を水洗いする
・定期的に点検をする
などを行いください。
ウレタン防水はトップコートが保護層となっています。防水層が傷んでしまうと一から防水層をつくり直す必要がでてきますので、色褪せやチョーキングなどの劣化症状が見られたら、そのままにせずトップコートを塗り替えください。
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