外壁塗装はいつごろ行えばいい?塗り替えのタイミングを解説!
投稿日:2022.9.28 更新日:2023.10.6
目次
外壁塗装は一度行ったら終わりというわけではありません。新築でしたら年数が経過してくると色々なところで劣化症状が出てきますから、それ以上劣化が進まないように塗装で保護する必要があります。
建物が傷んでしまうと寿命を縮める原因となります。そのためできれば被害が広がる前に塗装しておくことが望ましいです。
それではいつ外壁塗装をすればいいか気になるかと思います。外壁塗装を行うタイミングは「年数の経過」と「劣化の進み具合」がポイントになってきます。
今回は外壁塗装をするタイミングについて解説していきます。
【外壁塗装の必要性】
建物は風雨や太陽の紫外線などにさらされる過酷な環境にあります。年数が経過した分だけダメージを負いますので、その都度適切なメンテナンスが必要になります。
塗装は建物の見栄えを整える目的だけで行っているのではなく、風雨や車の排気ガスなど建物を劣化させる要因から保護する目的もあります。
「見栄えを気にしなければ塗装はしなくてもいい」というのは間違いで、美観性を維持することが建物の性能の保護にもつながっているということです。
これからも長く大切なお住まいをいただくためには、定期的に外壁塗装を行うことが不可欠です。
外壁塗装の必要性についてはこちらの「「家の外壁塗装は必要ない」は本当?必要性やタイミングを解説します」をご覧ください。
【外壁塗装を検討するタイミングはいつ?】
外壁塗装を検討していただくタイミングは「年数の経過」と劣化の進み具合」がポイントになってきます。具体的なことを以下にご説明していきます。
【新築や前回塗装してから10年経過】
外壁材の種類や塗装されている塗料の性能によって耐用年数は異なりますが、外壁塗装は10年サイクルが一般的になっています。
新築の場合は10年経過したら多くのハウスメーカーが点検を実施しています。この10年が建物の変化の節目とされているようです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン塗料 | 10〜15年 |
フッ素塗料 | 15年〜 |
ラジカル制御式塗料 | 13〜16年 |
無機塗料 | 15〜25年 |
塗料の詳しいことについてはこちらの「塗料について」をご覧ください。
上記の表のように塗料の種類によって耐用年数が異なりますので、必ずしも10年経過したら塗装が必要というわけではありません。
10年というのはあくまでも目安となりますので、使用している外壁材や塗料の耐用年数も考慮して塗装が必要か検討する必要があります。
また、次にお伝えする劣化症状も外壁塗装を行う目安となりますので、年数の経過と合わせて外壁塗装が必要か検討しましょう。
【チョーキングやひび割れなどの劣化症状が出ている】
建物は経年劣化でいろいろな症状が現れてきます。よく見られる劣化症状を以下にまとめましたのでご覧ください。
【建物の劣化症状】
・チョーキング
・塗装の剥がれ
・ひび割れ
・コケやカビの発生
・コーキングの劣化
・鉄のサビ
・木部の腐食
塗装が劣化しているか確認するには上記の症状が出ていないかが目安となります。
劣化症状の中でもチョーキングは確認しやすいですから、塗装が古くなってきたなと感じたらチョーキングが起きていないか確かめてみてください。
チョーキングが起きているか確認する方法は簡単です。外壁に触れて白い粉が手に付着したらチョーキングが起きている証拠です。
チョーキングは塗料の樹脂成分が破壊され、顔料の白い粉が浮き出てくる現象です。チョーキングが起きていれば塗装が劣化しているサインのため、そろそろ塗り替えを考える時期です。
ホコリや汚れと間違えやすいですから、チョーキングが起きているか微妙なところでしたら、そのままにせずに塗装業者に状態を見てもらうことをおすすめします。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【外壁塗装はどの季節がおすすめ?】
日本は春夏秋冬と四季がはっきり分かれています。どの季節も天候が違いますから、外壁塗装に適した季節はいつか気になる方もいるのではないでしょうか。
まず、知っておいていただきたいのが外壁塗装は季節に関係なく一年中できます。(積雪地域など気温が極端に低くなる地域は別です)
外壁塗装を行える条件というものがありまして「気温5℃以下」または「湿度85%以上」の日は塗装できません。
また、雨が降っている日も塗料が流れてしまいますので、工事が中止になります。
工事のご質問についてはこちらの「よくあるご質問」をご覧ください。
塗装できない条件がクリアできていれば、外壁塗装は基本的にどの季節でもできます。しかし、工事が多くなる季節というものもありまして、外壁塗装は「春」と「秋」が繁忙期になります。
「春」と「秋」は比較的に気温や天気が安定しているため、工事も進めやすい季節です。
もし「春」と「秋」に工事を行いたい場合は、繁忙期になりますので、早めに動き出すことをおすすめします。
【外壁塗装のサイクルを延ばす方法】
外壁塗装は定期的に行う必要がありますが、毎回工事をするのは大変と思われる方もいらっしゃるかと思います。
工事回数を減らすには、耐久性の高い塗料を選ぶのがおすすめです。
塗装をする周期のことを塗装サイクル(またはメンテナンスサイクル)と呼んでいます。日本の住宅の平均寿命は30年ほどと言われていますんで、10年サイクルで塗装をする場合、合計2〜3回塗装することになります。塗装サイクルが長ければ塗装工事をする回数を減らすことができ、工事を行う負担を軽減できます。
例えばラジカル制御式塗料の場合、期待耐用年数が13〜16年ですから、築30年の範囲内だと塗装工事は2回で抑えることができます。
グレードが高いほど耐久性が高くなっていますが、フッ素塗料や無機塗料はまだコストが高くなっているものが多いため、コストパフォーマンスでは落ちる可能性もあります。
塗料の種類はたくさんあり、価格も様々です。ご予算などもあるかと思いますので、外壁塗装をお考えの方は塗装業者に相談して適した塗料を選んでもらうのもおすすめです。
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