外壁塗装ブログ

外壁塗装で人気なラジカル塗料の仕組みとメリット・デメリットを解説!

投稿日:2023.4.29  更新日:2023.10.5

外壁塗装で使用する塗料はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など種類がたくさんあります。

塗料の種類で特徴や耐用年数、性能などが異なりますので、自分に合った塗料を選びたいですよね。

 

最近では耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れる「ラジカル塗料」というものもあります。

ラジカル塗料とはシリコンやフッ素など樹脂の違いではなく、機能性の違いですから、少しややこしいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこで本日は人気も高いラジカル塗料とはどんな塗料なのか、メリットやデメリットなどをお伝えしていきたいと思います!

 

【ラジカル塗料とは?他の塗料とどう違う?】

外壁塗装で人気なラジカル塗料の仕組みとメリット・デメリットを解説!

ラジカル塗料とは正式な名称だと「ラジカル制御型塗料」と呼びます。ウレタンやシリコンなどの樹脂塗料をベースに高耐久酸化チタンと光安定剤(HALS)を配合した従来の樹脂塗料よりも耐久性を高めた特徴があります。

 

ラジカルとは塗料の劣化を促進させる因子のことです。ラジカル塗料は、そのラジカルの発生を抑え、劣化の促進を抑える機能があり、チョーキングなどの劣化症状が発生しにくくなっています。

 

塗り替えサイクルが延び、長期間の美観保持を実現。しかもコストパフォーマンスにも優れるという、近年で注目されている塗料となっています。

※チョーキングとは塗料の樹脂が破壊されて、白い粉が浮き出てくる現象のこと

 

【もう少し詳しく!塗料の構成でラジカル塗料の違いを確認!】

外壁塗装で人気なラジカル塗料の仕組みとメリット・デメリットを解説!

外壁塗装に使用する塗料は「樹脂塗料」というものでして、樹脂をベースに作られています。

塗料を構成する成分は「樹脂+顔料+添加剤+希釈剤」でして、樹脂はアクリルやウレタン、シリコン、フッ素などがあります。

 

ベースとなる樹脂の種類で耐久性が変わり、現在ではコストと性能のバランスがいいシリコン塗料が主流となっております。高性能であるフッ素塗料は、まだ価格が高くて戸建住宅にまで普及は広がっておりませんが、ビルや公共の建物などによく採用されておりますので、いずれ技術開発が進み、戸建住宅用にも普及してくるはずです。。

 

ラジカル塗料は先程の挙げた「樹脂+顔料+添加剤+希釈剤」をベースに高耐久酸化チタンと光安定剤(HALS)を加えた構成になっています。

 

少しややこしいかもしれませんが、ラジカル塗料という独立した塗料があるのではなく、従来の樹脂ベースの塗料にラジカルの発生を抑制させる機能を付帯させたのを「ラジカル制御型塗料」と呼んでいます。

 

このことからラジカル塗料は「アクリル系ラジカル制御型塗料」や「シリコン系ラジカル制御型塗料」などベースとなる樹脂の違いがあります。

 

塗料についてはこちらの「外壁塗装の塗料の種類や選び方をご紹介!」をご覧ください。

 

【塗膜を劣化させる三大要因】

外壁塗装で人気なラジカル塗料の仕組みとメリット・デメリットを解説!

それでは、従来の塗料とラジカル塗料の構成の違いをお伝えしたところで、次は機能性の違いについてご説明していきます。

 

まず、押さえておきたいのが塗装を劣化させる三大要因です。塗装は建物を風雨から保護する役割がありますが、年数が経過するとともに摩耗していきます。

 

その劣化を促進させるのが「熱(赤外線)、紫外線、水」です。

 

塗膜が「熱(赤外線)、紫外線、水」に触れることで、褪色、チョーキング(白亜化)、クラック、剥がれと劣化を進めていきます。

 

とくに塗料の色の中で人気のあるホワイトやクリームなどの淡色系の色は、顔料に酸化チタンを使っています。この酸化チタンがチョーキングを起こしやすい原因の一つでして、明るい外観にしたいけれど、すぐに褪色してしまうという困った欠点がありました。

 

ですが、ラジカル塗料の登場により、褪色しやすいという弱点を克服できるようになったのです。仕組みは「高耐久酸化チタン」と「光安定剤(HALS)」が重要なポイントになってきます。

 

従来の塗料は酸化チタンが紫外線に当たることでラジカル(劣化因子)が発生し、塗膜の樹脂結合を破壊、劣化を促進させていました。ラジカル塗料は、そのラジカルの発生を抑制させる機能を持ちます。

 

それではどうやってラジカルの発生を抑えるかというと、酸化チタンを覆うように膜を張り(ラジカルバリヤ※メーカーによって名称が違います)、酸化チタンまで紫外線が届かないようにしました。

 

この酸化チタンを覆う膜により、紫外線が酸化チタンに触れにくくなり、ラジカルが発生しにくくなります。しかし、極微量の紫外線がすり抜けてラジカルが発生してしまうケースもあります。

 

ラジカルが放散されれば、樹脂に影響を与えてしまい、劣化を早めてしまいますが、それを防ぐのが光安定剤(HALS)です。発生したラジカルは光安定剤が捕獲し、全て無害化します。

 

紫外線から酸化チタンを守り、万が一ラジカルが発生しても光安定剤がそれを捕獲し、塗膜の劣化を食い止める。これがラジカル塗料の優れた耐久性の仕組みです。

 

塗装の劣化についてはこちらの「外壁塗装が劣化するとどんな症状が現れる?放っておくリスクも知っておきましょう!」をご覧ください。

 

【ラジカル塗料のメリット・デメリット】

外壁塗装で人気なラジカル塗料の仕組みとメリット・デメリットを解説!

どうでしたか?ラジカル塗料がどうして従来の塗料よりも耐久性に優れているか、仕組みがわかったのではないでしょうか。

 

それでは次にラジカル塗料のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

【ラジカル塗料のメリット】

ラジカル塗料は以下のメリットがあります。

 

・耐久性が高い

・淡色系でもチョーキングが起きにくい

・コストパフォーマンスに優れる

・長期間の光沢を保持してくれる

・低汚染性に優れている

・作業性に優れている(水性塗料の場合)

 

上記の中でとくに注目したいのが「淡色系でもチョーキングが起きにくいこと」と「コストパフォーマンスに優れていること」です。

 

明るい外観を希望している場合、選択肢に入るのが淡色系が中心になります。淡色系は酸化チタンを含みますので、グレーやブラウンなどの濃色と比べると褪色のしやすさを気にしなければいけません。しかし、ラジカル塗料ならチョーキングを起こしにくいため、気兼ねなく淡色系の色を選べます。

 

引用:関西ペイント アレスダイナミックTOP

 

ラジカル塗料は耐候性にも優れているため、塗替えサイクルが他の塗料よりも優秀です。30年を目安に塗り替えを計画した場合、ラジカル塗料なら30年間で2回塗装を行えばいいため、(耐用年数15年を想定)トータルコストを安くできます。

 

1回の工事代ならラジカル塗料よりも安いものがあります。しかし、塗装は1回行えばいいというものではなく、十数年後にまた塗装が必要になります。お住まいを維持していくためには、メンテナンスコストが掛かりますから、1回の工事代だけで考えるのではなく、将来必要になる工事のことも考えてコスト計算することが大切です。

 

【ラジカル塗料のデメリット】

つづいてラジカル塗料のデメリットです。

しかし、ラジカル塗料のデメリットは今のところこれといって挙げることが実はありません。

 

なぜなら、まだ実績が少なくて、性能をちゃんと判断できる記録が揃っていないからです。

これを知ってしまうとラジカル塗料を選ぶのはなんだか不安と感じるかもしれませんが、ラジカル塗料は日本ペイントや関西ペイントなどの大手塗料メーカーも採用している塗料なので、性能は十分に信頼できます。

 

これが無名メーカーだけなら心配ですが、大手塗料メーカーは、性能評価のために試験を実施し、結果を公表しております。

 

ラジカル塗料は酸化チタンからのラジカルの発生を防ぐことに特化しておりますので、淡色系が多く濃色系は少ないデメリットもあります。

 

そもそもグレーやブラックなどの濃色系は酸化チタンの含有が少ないですから、チョーキングも起こりにくくなっています。もし、濃色系を希望されている方は、塗装業者にどんな塗料が合っているか相談してみましょう。

 

もちろん当社も塗料のご相談をお待ちしております。建物診断も無料で実施しておりますので、これから外壁塗装をお考えの方は、お気軽にご相談ください!

 

無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

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