外壁塗装ブログ

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

投稿日:2022.11.29  更新日:2023.10.6

現在の住宅はサイディングやALCなどの外壁パネルを使用しているところが多くなりました。外壁パネルとの間には隙間を設け、この隙間を目地と呼んでいます。

 

目地にはコーキングを打ってありますので、定期的にメンテナンスが必要です。今回は外壁目地の役割や劣化症状、劣化を放ってくと受ける被害、施工の流れなどを解説します。

 

【サイディングやALCなどにある目地の役割】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

サイディングやALCなどの外壁パネルを一枚ずつ張っていく工法を乾式工法と呼びます。(モルタルやタイル張りなどの外壁は湿式工法と呼びます。)

 

サイディングやALCなどの外壁材は、干渉を防ぐために隙間を設けます。この隙間を目地と呼んでいまして、ここにはコーキング(シーリングとも呼んでいます)を打設しています。

 

サイディングについてはこちらの「おしゃれな外壁ならサイディング!?人気のワケとは?種類や特徴をご紹介」をご覧ください。

 

【目地コーキングは建物への追従性と衝撃を和らげる役割がある】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

まず、目地の役割についてご説明します。

目地は幅10mm、深さ10~15mmほどが一般的です。

 

この目地には建物への追従性と衝撃を和らげる役割があります。

 

建物は風や地震、車の振動、電車の通過時などいろいろ振動を受けて常に揺れている状態です。

 

こういった振動による衝撃は外壁材にも影響を受けていまして、目地はその揺れに追従し、外壁材への衝撃を和らげています。

 

もし、サイディングやALCなどの外壁パネルを隙間なく張ってしまうと、衝撃は外壁材に直接伝わり、割れてしまいます。

 

目地があることで揺れによる衝撃を直接外壁材に伝えず、損傷を防ぐことができます。また、目地に打設しているコーキングはゴムのように弾力があります。

 

衝撃を受けた外壁材は、コーキング材が緩衝材となり、ひび割れが起きにくくなります。

 

【外壁からの水の侵入を防ぐ】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

目地コーキングは防水の役割もあります。隙間が開いたままでは、水が入ってしまい、劣化を早めることになります。コーキングは撥水性があり、防水材としてよく使用されています。

 

外壁材の下には防水紙が張ってありますので、目地コーキングが劣化していてもすぐに雨漏りすることはありませんが、壁内が水に触れやすくなり、湿気などの影響も受けるため、あまり長い期間放置しておくのは禁物です。

 

コーキング工事についてはこちらの「コーキング工事とは?メンテナンスのタイミングとお得に工事ができる方法」をご覧ください。

 

【目地コーキングの劣化症状と劣化被害】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

コーキングは風雨や太陽の紫外線などで劣化してきます。劣化すると以下の症状が現れ、メンテナンスのサインとなりますので、見逃さないようにしましょう。

 

【コーキングの劣化症状】

・ひび割れ

・破断

・剥がれ、浮き

・隙間

・変色

・汚れの付着

 

一般的なコーキングは5~10年ほどが耐用年数です。

 

コーキングは可塑剤が含まれており、それがにじみ出て変色するブリード現象を起こすことがあります。プライマーを塗る、ブリード現象を防ぐノンブリードタイプを使用する、などの対応ができ、施工状況に合わせて適した材料を選ぶことが大切です。

 

従来品よりも耐久性を高めたコーキングも登場しております。当社では長寿命のコーキングもご用意しておりますので、工事をお考えの方は、ぜひご検討してみてください。

 

詳しくはこちらの「コーキングについて」をご覧ください。

 

コーキングを劣化したままにすると上記で上げた劣化症状が現れます。劣化することで水が入りやすくなり、防水紙や外壁材などの劣化を早めることになります。

 

先ほどもお伝えしたように外壁材の下には防水紙が張ってありますので、すぐに雨漏りすることはありませんが、状態が悪化すれば雨漏りしてしまいます。防水紙の内側には柱や土台などの建物の骨組みとなる構造体があります。水に濡れると腐食やシロアリ被害を受けてしまうため、ずっと手付かずにすることは避けましょう。

 

目地コーキングの劣化を放置すると水の侵入により、

・雨漏り

・構造体の腐食

・シロアリ被害

などのリスクがあります。

 

そして、これらの被害を受けたところを修理するとなると、工事代が高くなってしまうためご注意ください。

 

劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。

 

【目地コーキング打ち替えの流れ】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

目地コーキングは基本的に打ち替えで行います。コーキング厚は10mm以上確保されていることが推奨されています。

 

打ち替えの他に「増し打ち」という工法もありますが、既存の上にコーキングを打っても厚みを確保できないため、入隅や開口部などの場所を除いては打ち替えで行うことです。

 

目地コーキングの打ち替えは以下の流れで行います。

 

1:既存コーキング撤去

2:ホコリやチリなどを除去する

3:マスキングテープなどで養生

4:プライマー塗布

5:コーキング打設

6;ヘラ押さえ仕上げ

7:養生剥がし

 

入隅や開口部は、無理にコーキングを剝がそうとすると防水紙を傷つけてしまう恐れがあるため、支障が出ない程度で撤去します。問題がでないように、状況に応じて適切な施工方法を採用することが大切です。

 

【2面接着か3面接着かで施工が変わる】

サイディングの中には、2面接着で施工されているものと、3面接着で施工されているものがあります。

 

これらの違いは、コーキングの接着箇所が目地両端2面の接着か、目地両端と底面の3面の接着かです。

 

2面接着の場合は、コーキングが底面に付かないようにボンドブレーカーを張る必要があります。

 

2面接着にすることで建物の揺れや外壁材の伸縮などに追従ができ、コーキングがひび割れしにくくなります。

 

3面接着ですと、こういった動きに対してコーキングも引っ張られてしまうため、2面接着で施工している場合は、同じ工法で行う必要があります。

 

【先打ち工法か後打ち工法か】

コーキングを打つタイミングですが、「先打ち工法」と「後打ち工法」があります。

 

名前の通り、先にコーキングを充填するか、塗装後に充填するかの違いになります。

 

どちらもメリット、デメリットがあります。

 

先打ちの場合は、コーキングを保護し、劣化を抑制できますが、ブリード現象の対策と塗膜のひび割れに注意が必要です。

 

後打ちの場合は、追従性を損なわず、柔軟性を維持できますが、太陽の紫外線や風雨などによる劣化対策が必要です。

 

先打ち工法で行うか、後打ち工法で行うかは、業者や工事内容によって違います。ここまで説明があるかも業者によって異なりますので、これから工事をお考えの方は、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

は無料で建物診断を実施しております。診断のときは、建物の状態や必要な工事について丁寧にご説明をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

【目地コーキングは外壁塗装と一緒がおすすめ】

目地コーキングを行う必要性と目地の役割

ここまで目地コーキングの役割や劣化症状、施工の流れなどをご説明させていただきました。

 

もし、これからコーキング工事をお考えの方は、外壁塗装も一緒にご検討ください。

 

コーキング工事は高所作業となりますので、足場を組みます。同じタイミングで行えば以下のメリットが得られます。

 

【外壁塗装とコーキング工事を一緒に行うメリット】

・コストの節約

・重複工事を避けれる

・足場代を節約できる

 

お得に工事ができる方法についてはこちらの「外壁塗装の足場代はいくら?節約する方法はあるのか解説!」で解説しております。もし、ご興味がありましたらこちらもご覧ください。

 

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