コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い
投稿日:2023.6.30 更新日:2023.10.5
目次
外壁塗装をするときは、ぜひコーキング工事も行なっていただきたいです。
コーキングは建物の防水性と気密性を維持するために充填されています。
一般的なコーキングの耐用年数は5〜10年。
塗装が必要な時期になればコーキングもそれなりに劣化が進んでいる状態ですから、そのまま放っておいてしまうのではなく、適切なタイミングでメンテナンスをしましょう。
コーキング工事を行う上で注意していただきたいのが「打ち替え」と「増し打ち」です。
コーキングの工法は2つの方法があり、施工箇所・状況に応じて適した工法を採用することが大切です。
工法の違いで金額、耐久性が変わってきますので、これからお住まいのメンテナンス工事をお考えの方は、コーキングの工法の違いをぜひ押さえておいてください。
本日はコーキングの「打ち替え」と「増し打ち」の違いをお伝えします!
【コーキングの「打ち替え」と「増し打ち」の違い】
コーキングのことをシーリングとも呼んでいます。
こちらの記事では「コーキング」で統一させていただきますね。
それではコーキングの「打ち替え」と「増し打ち」の違いをご説明していきます!
【打ち替えとは?】
「打ち替え」とは、既存コーキングを撤去し、新しいコーキングを充填していく方法。
打ち替えというとこのような古いものを取り除いて新しいものにするというイメージを持つのではないでしょうか。
サイディングの目地は2面接着と3面接着があります。
この2つの違いは、目地底面にコーキングが接着しているか、していないかです。
2面接着で施工する場合は、ボンドブレーカーというテープ状の材料を貼り直してからコーキングを充填する必要があります。
3面接着だと建物の捩れや振動などによる動きに抵抗が多くなり、コーキングが切れやすくなります。
目地は外壁材の膨張・収縮や建物の動きを干渉するために設けられているものです。
それらの動きに柔軟性がないとコーキングの劣化を早めるため、コーキングが切れやすい3面接着よりも2面接着で施工することが推奨されます。
【増し打ちとは?】
「増し打ち」はサッシ周りや入隅などに用いられる工法。
施工方法は、既存コーキングを残し、その上に新しいコーキングを充填します。
既存コーキングをまったく撤去しないというわけではありませんが、コーキングの下にある防水紙を傷つけたり、水の侵入が懸念される場所は、深くまでコーキングを撤去せずに、増し打ちを採用して施工します。
ただし、コーキングは10mm以上の厚みを確保することが推奨されており、厚みが薄いと性能や耐久性が落ちてしまいます。
1〜2mm程度ではコーキングを新しくしても意味がありませんので、サッシや入隅を除いて、厚みが優先されるサイディングの目地は打ち替えで行うことです。
【コーキング工事は基本的に「打ち替え」で行います】
「打ち替え」と「増し打ち」で違いが大きく出てくるのは、コーキングの厚みです。
当然ですが、「打ち替え」の方がコーキング厚を確保できるため、耐久性の問題を心配する必要はありません。
増し打ちだと、表面が新しくなっても奥のコーキングは劣化したままでひび割れていたり、高質化している状態です。
これでは動きへの追従性は悪く、新しく充填したコーキングにもいい影響は与えません。
増し打ちの場合はこのようなリスクがありますので、コーキング工事は基本的に「打ち替え」で行います。
上記でもお伝えしたように、コーキング厚を優先するサイディング目地は、絶対に打ち替えで行いましょう。
コーキング工事についてはこちらの「コーキング工事とは?メンテナンスのタイミングとお得に工事ができる方法」もご参考にしてください。
【増し打ちで行うケース】
コーキング工事は基本的に打ち替えで行いますが、コーキングの状態や施工箇所によっては「増し打ち」が適している場合があります。
「増し打ち」を用いて施工する場所は、水が侵入する恐れがあるところです。
「サッシ周り」や「入隅」は、打ち替えで行なってしまうと、水が侵入して雨漏りを引き起こす恐れがあるため、増し打ちが推奨されています。
増し打ちが推奨される理由は、打ち替えだと古いコーキングを撤去する際に、防水紙まで傷つけてしまう恐れがあるからです。
特にサッシ周りは雨漏りの原因となりやすい場所ですので、安全策をとって増し打ちで行うようにしています。
雨漏りについてはこちらの「雨漏りするとどんな被害がある?原因と雨漏りを防ぐ工事」をご覧ください。
また、外壁材がALCの場合、1回目の目地のメンテナンスは増し打ちで行います。
ALCの目地はサイディングよりも厚みがあり、十分なコーキング厚を確保できるため、増し打ちでも耐久性が保つことができます。
目地コーキングについてはこちらの「目地コーキングを行う必要性と目地の役割」をご覧ください。
このようにコーキングの工法は適材適所があります。
打ち替えがいいか、増し打ちがいいかというよりも、現場の状況に合わせて適切な工法を採用することが大切なのです。
【「打ち替え」と「増し打ち」を上手に使い分けることが大事!】
ここまで「打ち替え」と「増し打ち」の違いについてご説明してきました。
一見すると、打ち替えの方がコーキング厚が確保できて、耐久性も保たれるため、増し打ちは必要ないと思われるかもしれません。
しかし、「サッシ周り」や「入隅」など施工箇所によっては、雨漏りのリスクが高くなってしまうため、上手に使い分けていくことが大切です。
適切な工法を採用していくためには、必ず事前に建物診断を行う必要があります。
診断の際に細かく建物の状態や材質などを確認して、最適な工事計画を立てることが大事です。
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